水耕栽培にエアーポンプは必要かな?
お金かかるしめんどくさいし、無くてもいいよね…?
このような疑問にお答えします。
結論としては、エアーポンプは無くても水耕栽培で野菜は育てられますが、エアーポンプがあった方が良いと考えています。
エアーポンプを導入する方が、快適に栽培を楽しめるからです。
この記事では、エアーポンプを取り入れた水耕栽培装置で野菜を栽培している私の経験を踏まえて、エアーポンプのメリットやデメリットを書きます。
エアーポンプの導入を迷われている方は、参考にしてみてくださいね。
エアーポンプとは?
エアーポンプは、魚の水槽などに入っている「空気をぶくぶくする機械」です。
水槽の中でぶくぶくすることで、水の中に酸素を溶かして魚が呼吸できるようにしているのです。
植物の根っこも呼吸をしており酸素が不足すると弱ってしまうので、水耕栽培においてもエアーポンプの導入は有効です。
エアーポンプを導入するメリット
エアーポンプを導入するメリットは、3つあります。
野菜の根腐れを防ぐことができる
1つ目のメリットは、野菜の根腐れを防ぐことができることです。
水耕栽培で育てる野菜の根っこは、ほぼ全て水に浸かった状態となっています。
水中の根っこは水中に溶けている酸素で呼吸をするのですが、酸素が少なくなると死んでしまい根っこが腐ってしまいます。
- 水や肥料を十分に吸収できなくなって元気がなくなる(葉っぱが黄色くなる等)
- 水が不衛生になり悪臭が発生する
葉っぱの見た目や水のにおいに異常があるときは根腐れしている可能性もありますので、根っこの状態を確認してみましょう。
茶色くてデロデロした見た目をしていたら根腐れしていますので、腐った部分の根っこは切り落とすか、野菜がまだ元気な内に収穫して食べてしまいましょう。
エアーポンプで水中に酸素を溶かすことで、根腐れを抑制することができます。
においの発生を抑えることができる
エアーポンプにより、水耕栽培溶液が腐るのを防いで、においの発生を抑えることができます。
水耕栽培の溶液の中には、肥料や死んでしまった根っこなどの有機物が入っています。
これらが水の中で腐ってしまうと、水耕栽培溶液から嫌なにおいがしてきます。。。
エアーポンプで空気をぶくぶくすると、水の流れができて有機物の化学変化が抑えられるため、水が腐りにくくなります。
流れが速い川では水がきれいですが、流れがないため池などでは水が汚いですよね。それと同じ考え方です。
野菜の成長が早くなる
エアーポンプによって、根っこが呼吸をしやすくするため、野菜の成長が早くなります。
私はまだ実験できていないため、結果を書くことはできませんが、そのような実験をされている記事も検索したら出てきました。
野菜の成長が早くなれば収穫量が増えますのでお得ですし、何より栽培するのが楽しくなるのが良いですね。
エアーポンプを導入するデメリット
次はエアーポンプのデメリットについて書きます。
費用がかかる
エアーポンプを導入すると、初期費用とランニングコストがかかります。
そんなに大きい費用はかかりませんので、私は「収穫量を増やすための先行投資」と割り切って購入しました。
初期費用
エアーポンプを導入するためには、次のようなものが必要です。
- エアーポンプ
- エアーチューブ
- エアーストーン
- エアー分岐コック(いくつかの水槽に分岐する場合必要)
1~3はセットになっていたりしますので、エアー分岐コックが必要なければ1,000円もかかりません。
私は室内水耕栽培装置用には、以下の商品を購入しました。
安いので「とりあえずエアーポンプを試してみたい」という方にお勧めです。
安いですが、エアーポンプの効果を十分実感することができました。
ランニングコスト
エアーポンプを動かすには電気が必要ですので、ランニングコストとして電気代が発生します。
どのくらいの費用がかかるのかは、エアーポンプの性能や稼働時間によって変わりますが、1カ月24時間フル稼働しても100円未満程度の金額です。
エアーポンプの電源を確保せねばならない
エアーポンプを動かすためには電気が必要です。
室内で水耕栽培をする場合は、延長コードを使えば簡単に電源を確保できますが、ベランダで水耕栽培をする場合は電源の確保に苦労するかもしれません。
私の家は、ベランダに電源がありませんでしたので、ベランダの水耕栽培装置にどうやって電源をつけるか、非常に悩みました。
結局、スマホ用のモバイルバッテリーを使って、エアーポンプを動かしています。
常にエアーポンプをつける必要はないので、日中に電池を充電し、夜間のみエアーポンプを稼働しています。
ベランダに電源供給する方法としては、他にも次のような方法が考えられます。
- 延長コードをエアコンの配管を通してベランダに出す
- 驚くほど薄い延長コードを使って窓の隙間から電源を出す
- 太陽光発電で電源を供給する
エアーポンプを動かす程度ならスマホのモバイルバッテリーを使うのが一番簡単そうですね。。。
モバイルバッテリーなら水耕栽培で使わなくなっても、スマホ用に利用できるのもいいですよね。
音がうるさい
エアーポンプを稼働すると「ゴゴゴゴ―」みたいな音が出ます。
静音タイプのエアーポンプはそれほどうるさくないですが、静音タイプでないエアーポンプは本当にうるさいです。
うるさいエアーポンプのときは、Zoom会議時はエアーポンプの電源を切っていましたね。
GEXのエアーポンプは静音で安いので、非常におすすめですよ。
まとめ
水耕栽培でエアーポンプを利用することのメリットやデメリットについて、ご説明しました。
私はエアーポンプのメリットを大きく評価していますので、室内とベランダの水耕栽培装置の両方にエアーポンプを導入しています。
エアーポンプを導入してからは、水耕栽培溶液のにおい問題が明らかに改善しました!
ご興味のある方は、ぜひ導入してみてくださいね。