同じEAを運用しているのに成績の差が出る。。。なんでだろう???
このような疑問にお答えします。
「同じEAを利用しているのに自分だけ負けた」とか「公式フォワードは勝っているのに自分は負けた(エントリーしてない)」というのは、EA運用あるあるですよね。
私もそのような経験をしたことがあります。
初心者のころは、「なんで自分だけ負けたの?」とすごく腹を立てていました(笑)。
でも「なぜ、成績差が出るのか?」を理解できてからは、改善策を思いつくようになるので、EA運用がより楽しくなりましたよ。
この記事では、EAの成績差が出る要因について解説しますので、あなたの運用改善に役立ててみてくださいね。
EAの成績差が出る3つの要因
EAの成績差が出る要因は、ざっくりと次の3つがあります。
- 証券会社による違い
- EAの稼働環境による違い
- 口座タイプ(デモかリアルか)による違い
それぞれご説明しますね。
証券会社による違い
EAの成績差が出る1つ目の要因は、証券会社による違いです。
- 証券会社によってスプレッドが異なる
- 証券会社によって約定力が異なる
- 証券会社によって配信レートが異なる
FX初心者のときは「どこの証券会社でも同じでしょ」と思っていましたが、これらの条件は証券会社によって大きく異なります!
証券会社によってスプレッドが異なる
まず、証券会社によってスプレッドの数値が異なります。
スプレッドが0.2の証券会社と、2.0の証券会社では、前者の方が利益は大きくなります。
まあ、これはおそらく、初心者の方でも認識されてますよね。
証券会社によって約定力が異なる
また、証券会社によって注文の約定力が異なります。
同じタイミングで同じ注文を出しても、同じ価格で約定する訳ではありません。
あなたの注文は、証券会社のサーバーで処理されてから約定します。
そのため、証券会社の「サーバーの処理能力」または「その他の要因(笑)」などの影響により、証券会社によって約定価格に差が生じるのです。
ある日本の証券会社で取引したとき、3回連続で注文が約定失敗しました。。。
証券会社によって配信レートが異なる
FXで取引するときは、チャートの価格を見て取引しますよね。
これはEAも同じで、価格を基準に色々な計算をしてトレードしているのですが、実はこの価格は全ての証券会社で同じではありません。
- 配信される頻度が異なる
- 配信される価格が異なる
- 何らかのトラブルで配信されない場合もある
EAは配信レートを受けてプログラムを実行する仕組みのため、配信レートに差があると、成績にも差が出てしまうという訳ですね。
EAの稼働環境による違い
EAの成績差が出る2つ目の要因は、EAの稼働環境による違いです。
- EAを稼働しているVPS(PC)の処理能力による差
- EAを稼働しているVPS(PC)の場所
稼働環境によっては、EAは正常に動いていないかもしれません。
EAを稼働しているVPS(PC)の処理能力による差
EAを稼働しているVPS(PC)の処理能力が低いと、EAは全ての処理を実行できていないかもしれません。
EAは自動で取引してくれますが、それは魔法ではなく、VPSやPCが高速で色々な作業(条件確認や注文など)を実施してくれているからです。
このとき「どれだけ作業をできるのか」の能力は、VPSやPCによって異なります。
そのため、必要な作業量が処理能力を超えてしまうと、「実行されない処理」が出てくるのです。
その「実行されない処理」が注文処理だったりすると、成績差が出てします訳ですね。。
EAを稼働しているVPS(PC)の場所
EAを稼働しているVPS(PC)の場所も、EAの取引結果に影響します。
EAの注文はインターネットを通じて証券会社に送られますが、VPSと証券会社の距離によって、注文が到達するまでの時間が変わってくるからです。
- VPSと証券会社の距離が近い
→注文がリアルタイムに届く - VPSと証券会社の距離が遠い
→注文が届くまでに時間がかかる
まあ、時間がかかるとは言っても、0.5秒もかからないのですが(笑)。
それでも、値動きが激しい時間だったりすると、この僅かな時間が損益を大きく分けることもあるのです。
口座タイプ(デモかリアルか)による違い
EAの成績差が出る3つ目の要因は、口座タイプ(デモかリアルか)による違いです。
デモ口座とリアル口座の取引条件は、同じではありません。
仮に同じ証券会社であっても、デモ口座の方が「狙った価格」で約定しやすいのです。
そのため、デモ口座のフォワード結果は、あくまで”参考程度”と見ておくようにしましょう。
EAの成績差を少なくする方法
ここまでEAの成績差が出る原因を説明してきましたが、これらの原因は改善することができます。
- 取引条件のよい証券会社を探す
- 証券会社と近いVPSを利用する
- 成績差の出にくいEAを利用する
ただ、改善できるとは言っても、ある程度の成績差が出てしまうのは仕方ありません。
証券会社の取引条件は随時変わっていきますし、VPSやPCが意図せずフリーズしてしまうこともありますし、成績差の出にくいEAでも多少の成績差は出てしまいますし、、、
これらを本気で改善しようとすると、時間もお金もかかるので、ある程度は割り切って考えた方が良いかと思っています。
「多少下振れしても勝てるような運用計画」を立てるようにしましょう。
まとめ:取引環境や運用計画の改善をしよう
同じEAでも成績差が出る3つの要因について書きました。
- 証券会社による違い
- EAの稼働環境による違い
- 口座タイプ(デモかリアルか)による違い
EAの成績差が出る要因を理解して、取引環境や運用計画の改善に役立てましょう!